バースプラン その2

妊娠・出産

みなさん、こんにちは。

助産婦のチエコです♪

前回、『バースプラン』の概要をお伝えしました。

今回は産後の母乳育児との関連から、大切なことを少しお伝えしたいと思います。

バースプランと母乳育児

バースプランなのに母乳育児?と思われるかもしれませんが、出産と母乳育児は大きく関係しているんですよ。

ぜひ産後の母乳育児を見据えたバースプランを考えてもらいたいな、と思います。

妊娠中、多くの妊婦さんが「できれば母乳で育てたい」と思っています。

でも、実際には10人中8人が母乳育児を諦めてしまう、と言われています。

母乳育児成功の鍵は一番初めの授乳だといっても過言ではないと思います。

一番初めの授乳はたいていの場合、出産直後から3時間ほどのあいだになります。

この時間をいかに大切にして母乳を正しく吸わせるか。

これが大切なんですね。

出産時の痛み対策と母乳育児

出産がスムーズに進み、元気に生まれた赤ちゃんは自分でおっぱいを見つけ食らいついていく力を持っています。

ですが、出産の最中にモルヒネの注射を使ったり、無痛分娩で硬膜外麻酔を使ったりすると、薬の影響が胎児にも届き、生後2-3日はその影響が残るといわれています。こうした赤ちゃんたちは眠りがちで、おっぱいをなかなか吸うことができません。

また、分娩が長引いたり、鉗子分娩や吸引分娩のように出産時の助けが必要となった場合、赤ちゃんたちも疲れたり、鉗子や吸引の影響で頭や首、身体に痛みを感じ、なかなか授乳がうまくいかないことも多いです。

こうしたことを考えながら、出産時の痛み対策を考えたいですね。

また、出産後の赤ちゃんは身体のありとあらゆる感覚(触覚・臭覚・視覚・味覚・聴覚)を使ってお母さんのお腹の外の世界を探索していきます。

この時、裸の赤ちゃんをお母さんの胸の上に置いてゆっくり過ごすことが大切です。

赤ちゃんはお母さんを自分の身体全部を使って感じ、安心し、少しずつ外の世界に馴染んでいくのです。そして、自らの力でおっぱいに辿り着き吸い始めるのです。

赤ちゃんの本能ですからね。

大切な時期を、どうすごすのか?

この大切な時期を、どうすごすのか?

どんな場所で、どんな風に過ごしたいのか?

(処置のための白色灯がこうこうと灯った部屋で、医療者が周りをばたついている、そんなところで過ごしたい。。。。ですか??)

ぜひ、考えてみてください。

また、産後すぐの過ごし方がどうなっているのか、赤ちゃんとのSkin to Skinができるのか、赤ちゃんの計測や注射(ビタミンKとB型肝炎の予防接種)は待ってくれるのか、なども出産予定病院に確認し、自分の希望を伝えておくことも大切だと思います。

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