乳腺炎の予防

乳幼児

こんにちわ、助産婦のチエコです。

先日、生後3カ月のかわいい赤ちゃんのお宅におっぱいケアの訪問に行ってきました♪

お母さんは乳腺炎を起こしてつらい思いをしていらっしゃいました。

乳腺炎になるとつらいので、乳腺炎にならないための予防、またなった時の対処方法についてお話ししたいと思います。

乳腺炎とは?

乳腺炎は母乳がおっぱいの中に残り、その周りの組織が炎症を起こしてくることが原因のことが多いです。

そのほかにも、乳頭が傷つき、そこから細菌が入り乳腺の感染をおこして起こることもあります。

どちらの場合にも、おっぱいの一部が腫れ、赤くなり、その赤い部分に強い痛みが生じます。また熱ももってきます。

この時点で対処をうまくできずにいると症状は悪化し、インフルエンザのような悪寒、関節痛、38度を超える高熱といった症状が出てきます。乳腺炎は放っておくと乳房内に膿がたまってしまうこともあります。こうなると外科的処置が必要になります。。。

乳腺炎の予防

乳腺炎の予防で一番大切なことは、赤ちゃんに正しくしっかりおっぱいを吸ってもらうことです。

粉ミルクを足したり、保存してあった搾乳を足したりすると、母乳をあげる機会が減り、おっぱいに母乳が残りがちです。赤ちゃんが欲しがるときに、欲しいだけ、しっかり飲ませてあげましょう。

飲ませるときには、正しい吸着・吸てつが必要です。赤ちゃんがしっかりおっぱいをくわえず飲んでいる場合、赤ちゃんが効果的におっぱいを飲めないだけでなく、乳首を傷つけることになります。乳首が傷つくと、おっぱいの度に痛みますし、その傷から細菌が入るおそれもあります。

赤ちゃんが口を大きく開き、乳輪全部を口で覆うようにして飲めているか、授乳のときに鋭い痛みがないか、飲ませた後の乳首がつぶれていないか、などを確認し、正しく吸着できるようにしましょう。

授乳をするときには、両方のおっぱいをしっかり飲ませましょう。もし片方だけで赤ちゃんが満足してしまうようなら、少し時間をおいて反対のおっぱいをあげてみる、次の授乳は飲ませなかった方から飲ませる、などをしてみましょう。

また授乳の際には同じ抱き方ばかりでなく、違う抱き方もしてみましょう。そうすることで、おっぱい全体の母乳を飲んでもらうことができます。

しこりができたら?

もしおっぱいにしこりがあるようであれば、その部分のおっぱいを飲ませる必要があります。しこり部分に赤ちゃんの顎がくるような抱き方で飲ませましょう。また、飲ませている時にしこり部分を乳頭に向かってやさしくマッサージするのも効果的です。

しこりがあり、赤ちゃんに吸ってもらいたいのになんらかの原因で赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない場合には搾乳をしましょう。搾乳機を使うのであれば、先ほどのようにしこり部分をやさしくマッサージしながら搾ります。手で絞る場合には、しこりのある方向に指があたるようにして搾りましょう。

もし、しこりのある側のおっぱいが健康なおっぱいよりも搾りにくいと感じるようであれば、健康なおっぱいから搾るのもありです。そうすることで射乳反射が起こりやすくなり、しこりのある側も搾りやすくなるからです。

次回は乳腺炎を起こした時の対処方法について、もう少しお話ししますね♪

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