普通校と特別支援学校の違いとは?

中学・高校

前回の記事では、「スペシャルニーズ」や「スペシャルスクール」についてご紹介しました。スペシャルニーズとは、日常生活や学習に困難を感じる人に対する「特別な支援・配慮」を指し、身体障がいや知的障がい(ID)、自閉スペクトラム症(ASD)、慢性疾患や精神的障がい、さらには診断がなくとも生活に困難を抱えるグレーゾーンの人たちへの支援も含みます。また、特別支援学校の入学基準や支援の種類、通学エリアの規定などについても解説しました。

特別支援学校が他の学校と違う点、またはサポートの違いなどは?

普通校(メインストリーム校)と特別支援学校を比較した時の一番の違いは1クラスあたりの生徒数と教員・教育支援員の人数です。

普通校では1クラス生徒20人前後に対して教員が1人で、そのクラスの中で診断が下りていて補助金を受けている生徒には、教育支援員が複数の生徒を掛け持ちで1日または1週間に数時間ずつクラスに入って支援をする形が一般的のようです。

一方、特別支援学校では1クラスの生徒数は6~10人につき、教員が1人とクラスに常駐の教育支援員が1~2人、と1クラスあたりの教職員の比率が多いので、それぞれの生徒に合った対応をしてもらいやすいところはあります。

支援に必要とされるリソースが多い

また、特別支援学校は普通校と比べると支援に必要とされるリソース(物理的にも人材的にも)が多いので、子どもに合った適切な支援をしてもらえやすいです。

(診断が下りていても普通校に通うことは出来ますが、学校により教育支援のリソースとその使われ方に違いがあるので要調査です。

補助金は子ども本人ではなく、学校が受け取るもので、補助金は特別教育支援に必要な物理的リソースや教員や支援員のトレーニングにも使われたりもします。

普通校では子どもが補助金が受けられてもフルタイムで教育支援員がついてくれるわけでは必ずしもなく、むしろそういうケースは稀だと聞きます。)

入学前、誰に相談すればいいのか?

相談に来る人はどうゆうきっかけやタイミングで相談に来る人が多いのか?(例えば、発達で不安に思った?/チャイルドケアや、キンダーで先生に言われたなど)

子どもの発達の遅れや、うちの子、何か違う?と意識するタイミングはそれぞれだと思います。発達で気になることがある場合は、未就学児であればMaternal and Child Health Nurse との検診の時に相談したりも出来ますし、

しばらく検診がない場合や就学児であれば、まずはGPに相談して小児科医(Paediatrician)への紹介状(Referral)を書いてもらって、小児科医の予約をするのが一番だと思います。

GPに行く前には、地域の小児科医のお勧めを周りの人に聞いて情報収集してから行くといいでしょう。お勧めが分からなければGPに聞くことも出来ます。

(小児科医の予約は地域によって予約待ちで中々取れないことも多いので、なるべく早めに行動した方がいいです!)

すぐに検査を受けないにしても、まずはかかりつけの小児科医に相談をしておくと、その子の特性や症状からどんな検査が必要なのかや、診断前でも受けられる支援についても教えてもらえるし、子どもの発達や相談内容の記録があると後々セラピーを受けたりする上でも役立ちます



サエ

教育支援員 Classroom Education Support/Learning Assistant。ベビーマッサージ講師を経て、自閉スペクトラム症(ASD)専門の特別支援学校に勤務する三兄弟の母。三男にASD/知的障がい/ADHD/病理的要求回避(PDA)有り。音楽とダンスが大好きで、生きがいはライブ参戦。

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