オーストラリアでの子育てにおいて、多くの日本人家族が直面する一つの難題が、学校の子供のスクールランチでしょう。
日本と異なるお弁当文化
日本のお弁当文化とは異なり、オーストラリアではスナックタイムとお弁当タイムが分かれているのが一般的です。
たとえば、私の子供たちの学校では、10時にスナックタイム、12時にフルーツタイム、そして13時半にランチタイムが設けられています。
これらの時間に合わせて子供達が食べやすく、栄養バランスを考えたお弁当を持たせるにはどうすればいいのでしょうか。
オーストラリアの学校における食育
オーストラリアでも、バランスの良い食事が推奨されています。
Healthy Eating Advisory Service
こちらのウェブサイトHealthy Eating Advisory Serviceでは「Pick’n’Mix 1-6」を推奨しておりヘルシーなお弁当作りのヒントが載っています。
「Pick’n’Mix 1-6」とは下の6つの食品グループからひとつずつ子供が食べれる食品を選んで毎日のお弁当に入れようという意味です。
- フルーツ(生、冷凍、ピューレにしたもの、天然ジュースで缶詰にしたものなど)
- 野菜、豆類
- 牛乳、ヨーグルト、チーズおよび代替品
- 赤身の肉や鶏肉、魚、卵、豆腐、ナッツや種子、豆類や豆類
- 穀物(シリアル)食品
- 水
ウェブサイトから「Pick’n’Mix 1-6」のポスターがダウンロードできるので印刷して冷蔵庫などに貼っておくのもおすすめです。
アレルギー対策や環境問題への対応も
他にも、オーストラリアの多くの学校では、ナッツフリーの方針やパッケージフリーのランチボックスを推奨するなど、アレルギー対策や環境への配慮も重要視されています。
インスタグラムお弁当アカウント @mybento_aus
@mybento_aus ではメルボルンの日本人ママMakoさんが毎日の子供のスクールランチを投稿しています。
オーストラリアと日本の食文化を融合した彼女のお弁当は、キャラ弁とは異なり、実用的で参考にしやすいため、日本人のみならずオーストラリアの親御さんからのフォロワーも多いアカウントです。
チャイルドケアでも働くMakoさんに、忙しい朝のお弁当作りのコツやこだわりを教えてもらいました。
Recess(休み時間)はできるだけ遊びに費やしたい子供達のために、それぞれの時間に食べやすい量と種類の食事を心がけています。
前の日の夜に野菜や果物を詰めておき、朝にはサンドイッチやおにぎりを追加することで、忙しい朝の時間を有効に使っています。
また、お米が好きな子供たちのために、週に一度は必ずお米を取り入れるようにしていて、日本の食文化の要素を取り入れながらも、オーストラリアの子供たちに受け入れられるメニューになるよう気をつけています。
以前は他の生徒からおにぎりをひやかされ、一時期「おにぎりは入れないで」と言われたこともありましたが、子供たちはやっぱりお米が大好きです。パッケージされたチップスなどのお菓子はできる限り避けたいと考えていますが、他の子供たちが持っていると欲しがるので、バランスを取りながらパッケージフリーのランチを心がけています。
Makoさん @mybento_aus へのインタビューより
おすすめランチアイデア
Makoさんおすすめのランチアイデアも教えてもらいました。
ピザロール
簡単で野菜を隠し味として加えられる点がおすすめ。
キッシュ
夕食時に少し多めに作って冷凍。朝電子レンジで解凍してお弁当に入れます。
エナジーロール
ヘルシーなスナック「エナジーロール」は手作り。まとめて作って冷凍しておきます。
特別な日のお弁当
誕生日やイベントの日には少し凝った楽しいランチに。
他の生徒や先生たちから声をかけてもらえて子供達も喜んでいます。
ポイントはまとめて作って冷凍しておくこと。
他にも「ソーセージロール」や「おにぎらず」などもよく作るんだそうです。
お弁当箱について
Makoさんはリークフリーのお弁当箱を重要視。
特にフルーツを入れる際、汁漏れを防ぐことが重要だと言います。
子供達が楽しく健康的にスクールライフを送れるために
日本と違い給食がないオーストラリア。
毎日お弁当を用意する親御さんは大変ですが、子供達が楽しく健康的にスクールライフを過ごせる様に時間や食材を工夫しつつ、毎日のお弁当を用意してあげたいですね。
私たちは子供が成長して毎朝自分でお弁当を作れるようになる日を夢見てその時までがんばりましょう!