第一回 メルファミ!インタビュー

メルファミインタビュー


メルファミ!インタビューでは、メルボルンで生活している方々と対談し、お仕事や活動内容、海外移住への思い、体験談などをお伺いしご紹介していきます!メルボルンの生活の様子を感じていただけたり、これから何かをしたい、こんな方もいるんだ!と知っていただけるきっかけになったらなと思っております。

このコラムを通じて、私たちもメルボルン生活や、子どもたちの未来、私たちにできること、一緒に考えていきたいです!

第一回は9月から公立図書館で日本語のストーリータイムを開催される藤井千華(ちか)さんににお話を聞来ました。

公立図書館で日本語のストーリータイムを開催される藤井千華さん

伯子
伯子

自己紹介をお願いします

千華さん
千華さん

藤井千華と申します。日本とオーストラリアで日本語教師の仕事をしておりまして、社会人と大学生、小学生の日本語クラスや国語を教える仕事をしてまいりました。子供は3人いるのですが子供ができてからはもう子育て中心の生活になっております。

伯子
伯子

ありがとうございます。私と千華さんと出会ったのが、グレンウェーバリー日本語プレイグループですよね。千華さんは、お手伝い係しっかりやられてて、読み聞かせや手遊び、エプロンシアターとかもしていて、とてもしっかりしていて、あの体制はすごいびっくりしました。

千華さん
千華さん

歴代のお母さんたちがたくさん作ってくださったものもあるし、私も先輩ママたちから教わりました。プログラムとしてしっかりしていたので、長い間、本当お世話になりました。

伯子
伯子

ママさんたちとの交流ももちろんですが、読み聞かせ、手遊び、あいうえおの歌を毎回歌うとかっていうのがすごく習慣化されて、すごく私の中では一つポイントとなって、毎回行き続けていました。

千華さん
千華さん

私は結局、10年以上通いました。長女がまだ乳児のときに初めて行ったんです。日本語プレイグループの存在を知ったのも偶然で、乳児の健診のときに同じ時期に出産をしたママさんたちと集うマザーズグループを紹介されたついでに、そういえばすぐ裏のコミュニティセンターで日本語のプレイグループをやってるから行ってみたらと教えてもらって。初めて行ったときにこんなに日本人のママさんたちがメルボルンにいたんだって感動したのを覚えています。

伯子
伯子

そんな出会いだったんですね。私はインターネットで調べてお問い合わせしたと思います。4時間しか寝てないけど、髪じゃぐじゃでも通っていました。子どものためだけど、先輩ママさんとの交流は私のためでした。

千華さん
千華さん

行ったらなんか子供のためにしてやれたとか、今日は日本語で何か喋ったなとか、なんか安心したり、子育てで気になっていることをちょっと話すだけで楽になったりしますよね。

伯子
伯子

この度、9月から、公立図書館で日本語のストーリータイムを開催キッカケや経緯を教えてください。

千華さん
千華さん

私はこっちで出産したんですけれども、できるだけ日本語で子育てがしたいと思って、週に1回日本語のプレイグループに行ったり、あとはちょうど同じぐらいの月齢とか年齢のお友達と集まってプレイデートをしたりしてたんです。日本に帰るたびに、本を持って帰ってきたり子供向けのDVDを持って帰ってきたりもしていました。

そのように子育てしていても、ちょっと足りないなっていうのは常にあって、近所の図書館に行ったときに、日本語の絵本を置いている図書館があるっていうことがわかって、それで行ってみたら本当にあって、そのときは10年以上前ですから、今よりすごく少なくて多分十冊おいてあったかどうかだったんですが、それでも嬉しくって、それから頻繁に通うようになりました。そうこうしているうちに図書館の方と偶然話す機会があって、日本語のストーリータイムとかあったら、興味がありますかみたいな話をして、ぜひ行きたいと思っていました。

 

すでに中国語や、イタリア語はやっているのに日本語はどうしてできないんだろうと思っているうちに、一番下の子がPrepに入る時期になってしまったんです。去年の年末なんですけども、また偶然その話を聞くことになって、ちょっと思い切ってどうやったら本当にその日本語のストーリータイムっていうのを開催できるんですかっていうことを聞いたら、やっぱり市の公共のサービスになるので、その市民の声が上がっているっていう証拠がないと動き出せないということで、図書館の窓口やお問い合わせメールだったりに、日本語のストーリータイムをしてほしいという声や、案があるんだったら、聞かせてということだったんです。それで知り合いのママさんたちとかメルxママに投稿させていただいて、フィードバックを図書館の方にお伝えしました。

伯子
伯子

あったらなぁ、からどうしたら開催していただけるか?を聞いて、ご自身で行動に移した感じなんですね。

図書館にいったら日本人の親との交流だったり、自分ではできない読み聞かせだったり、たくさんの方のためになると思います!

伯子
伯子

千華さんが、これから何かやりたいことなどあればお聞かせください。

千華さん
千華さん

今はただ公共の図書館のサービスとしてストーリータイムができることになったことが、嬉しいんですけれど、読み聞かせってもう多分人生で一番最初の読書体験ですよね。まだ字は読めないけれども、絵本には楽しい物語とか、知りたい情報とか知識とかが詰まっているということが身近になったら、今後、本を読む人生が待っている可能性が高くなると思うんです。

 

オーストラリアで子育てしてると多分感じられると思うんですけど、まだ言葉を発しないような、言葉を学びたての子供たちに、何々しなさい、何々しちゃ駄目と、親から子への一方向の発話ばかりになりがちです。絵本にはちょうど子供たちが思っているような、気持ちが言語化されていたり、登場人物、人物じゃない場合も多いですけど、そのキャラクター同士が子供たちが興味がある世界のことを、会話の中で話しています。。子供たちが考えたり言いたい言葉が絵本の中にあるんですよね。

 

また、日本語の本って、ぱっと見ただけで、日本のだってわかりますよね。デザインの感じとか色のチョイスとかもやっぱり日本っぽいんです。無意識に日本らしい色彩感覚とか、デザインの感覚を受け取っているような気がして、絵本の内容が、例えば日本が舞台だったり、年中行事を紹介されている内容じゃなくても、日本をルーツの持つ子どもとして、何か受け取るものはあるような気がしています。

伯子
伯子

私自身、何も考えずに本を読んでたなって思いました、お話を読んであげる、日本語のためにと思っていたけれど、それだけじゃないそれ以上の素晴らしい経験が与えられるんだと感動しました。

伯子
伯子

ご自身の経験や日本での経験、こちらのプレイグループでそのお手伝い係としていろいろやって経験を積んだ上で、今回日本語のストーリータイムがあったらいいな、から実際に開催に至ったところで、これから何かメルボルンで何かしたい!一歩踏み出したいなとか思ってるママさん、パパさんにメッセージお願いします。

千華さん
千華さん

もうずっと子供中心の生活だったので、私の方が教えていただきたいぐらいです。社会で働いてなかった期間がすごく長くなり、3人目がPrepに入った瞬間正直、やっぱりちょっと寂しいと感じました。


ただ今までやってきたことが、何となく繋がって、このストーリータイムができることになったのは、すごく嬉しいし無駄ではなかったんだなっていうふうには思えています。だからきっと何か一生懸命やっていたら、もしかしたら繋がるときがあるかもしれなくて、そういうときは日本人って普段は慎ましいですけど、ちょっとアピールを頑張ってみるのがもしかしたらいいのかもしれません。
黙っていてもやっぱり向こうは汲み取ってくれないので、熱意を見せるのが大事なのかもしれません。

伯子
伯子

熱意を見せる、大事ですね。私の次女も、今年からPrepで、やっぱいないときは寂しいなって感じたり、と同時に時間の自由を得られたり、ライフステージでいろいろ変わってきますね。

新たな挑戦応援しています!

千華さん
千華さん

今回、せっかく実現に至った日本語のストーリータイムなので、真摯に向きあって、楽しくみなさんが来たいと思ってもらえるプログラムにしたいと思っています。 日本をルーツに持つ人たちは、自分たちの子どもたちの世代も含めて、今後もっと多様化していくと思うので、ルーツにある言語の習得を特別なことだと感じないくらい、自然で身近なものにできたらいいなと思っています。日本語の絵本や小説、まんがなどもたくさん読むようになった自分の子どもたちを見ていて、私も日々学んでいます。

よろしかったら、お気軽にお越しください!

藤井千華さんの活動に興味がある方、メルファミまでお気軽にこちらからお問い合わせください。

クレイトンとオークリーの図書館での日本語のストーリータイム

モナシュ図書館では日本語のストーリータイムを実施します。お子さまといっしょに日本語の絵本や手遊び、童謡、工作などを楽しんでいただけるプログラムです。

対象年齢は特にありません。

参加費は無料、予約の必要はありません。

*毎週ではないので、日程を確認してご参加ください。

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