こんにちは、助産婦のチエコです♪
今回は生まれたばかりの赤ちゃん、特に生後数日の赤ちゃんとの生活について。
『赤ちゃん』と聞いてイメージする赤ちゃんはどんな感じでしょうか?
出産が近づいてくると、『出産が近づいてきた兆候』が見られることがあります。
おそらく、生まれたばかりの赤ちゃんではなく、テレビなどで見かけるような生後2-3カ月くらいの赤ちゃんが頭に浮かぶ方が多いのではないかな?
生まれたばかりの赤ちゃんに会う機会はなかなか無いですし、出産経験があっても新生児期(生後4週間までの赤ちゃん)はあっという間で忘れてしまいますよねー。
私も仕事で新生児に触れる機会が多くても、我が子の新生児期の記憶はかなりあいまい。。
そんな生まれたばかりの赤ちゃんを想像しろ、と言われても難しいかもしれませんが、今回のコラムで少しイメージがついてくれたらな、と思います。
アフターバースプラン?
そして妊娠中から生まれたばかりの赤ちゃんとの生活をイメージし、パートナーや家族で話しておくのはとっても有益ですよ!
ちなみに、こうして産後のことを考えておくことを『アフターバースプラン』と呼びます。
生まれたばかりの赤ちゃんはよく寝ると思いますか?
実際にはそうでも無いんです。
おなかの中にいる赤ちゃんを考えてみてください。
昼でも夜でも関係なく動いていますよね。しかも、おそらく夜のほうが活発に動いているんじゃないかな?
生まれた後も赤ちゃんはおなかの中にいた時と同じように過ごします。
授乳
出産後数時間は赤ちゃんはしっかり覚醒しています。生まれて30分から1時間もするともぞもぞと動き始め、おっぱいを探し始めます。
母乳育児をしたいと思っている方は、この時に授乳することがとっても大切になります。
オーストラリアでは帝王切開で出産した場合でも、母子ともに問題がなければすぐに赤ちゃんを胸においてくれるはずですから、このタイミングでの授乳をすることが可能です。
出産方法に関係なく、このタイミングでおっぱいを吸わせてあげてくださいね。
ちなみに、この授乳のときに乳首を傷つけることは多いです。乳首が傷つくと授乳のたびに痛みがあり、その後の授乳が苦痛になることも多いです。担当の助産師に手伝ってもらい、赤ちゃんがしっかりおっぱいをくわえられるようにしましょうね。
お母さんもしっかりと休息を取りましょう!
生まれて数時間たつと、赤ちゃんは深い眠りに入ります。この時間にお母さん、付き添いの方もしっかりと休息を取りましょう!
生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜逆転しています。昼間はよく寝る赤ちゃんですが、夜は寝ることなく、お母さんのおっぱいを吸っているか、抱っこされていないと泣くことも多いです。
特に生後2日目・3日目の赤ちゃんは夜通し起きていて、今、おっぱいをあげたのにまだ泣いている、どこか調子が悪いんじゃないか、と心配になるほど。おっぱいが出ていないんだと思うお母さんも多いです。
また、コットに寝かせても寝ない。寝るのは抱っこされている時だけ。
この生後2-3日、お母さんにはとっても大変‼
ですが、ここで赤ちゃんが欲しがるたびに欲しがるだけおっぱいを吸わせることでその後の母乳確立につながっていきます。また、たくさんおっぱいを吸わせることでお母さんの身体の回復にもつながります。
この時期の赤ちゃんは昼間のほうがよく寝ます。付き添いの方がいるであれば、昼間に赤ちゃんを抱っこしていてもらい、自分は夜に備えて休みましょう。昼間はお父さん、夜はお母さんの出番です!
こうしてしっかりおっぱいを飲ませていると、生後3-4日目頃からおっぱいが出始めます。おっぱいの量が増えてくると、赤ちゃんもおっぱいを飲んで満足し、授乳の後に寝てくれるようになってきます。といっても、2-3時間ごとの授乳は続きます。
生まれたばかりの赤ちゃんとの生活
どうでしょう?生後数日の赤ちゃんとの暮らし、少しイメージがわいてきましたか?
ここをイメージできているかいないかで、この数日の過ごし方が大きく変わってくると思います。
公立病院で出産の場合、この大変な時期を自宅で過ごすことになる場合は多いです。
お母さんは赤ちゃんに合わせて過ごしていたら、授乳におむつ交換、沐浴と赤ちゃんのお世話と自分の休息で1日が終わります。
それ以外の食事や洗濯はどうするのか、誰がするのか(お母さんはできません!!)、手伝ってくれる人はいそうか、使えるサービスはあるか、など家族で話しておくといいですよ。