去年の今ごろ、映画館で開いた次女のバースデーパーティーについて記事を書いてから、
もう一年が経ちました。
あれから季節がひと巡りし、再びお誕生日シーズンがやってきました。
去年の記事はこちら
🎬 子どもの誕生日に映画館で特別なお祝い!Vjunior体験ガイド
今年もまた映画館でお祝い
次女は「お誕生日にはお友達をたくさん呼びたい!」というタイプです。
けれども、私たちが住むエリアは少し田舎で、子どものパーティー施設があまりありません。
家も大人数を呼べるほど広くはなく、メルボルンの9月といえば、冬の終わりの雨季。
庭や公園で屋外パーティーを計画したところで、当日悪天候か、寒風に震える姿が目に浮かびます。
そんな事情もあって、昨年同様、映画館での誕生日パーティーが最有力候補となりました。
天気に左右されず、親がほとんど準備をしなくてもよく、ショッピングモールの中にあるのでゲストの保護者にとっても送迎しやすい場所です。
何より、小学生の子どもたちにとって、お友達とポップコーンなどを食べながら映画館で映画を観るというのは特別感があるようです。
準備と予約のあれこれ
一応次女に「今年はどんなお誕生日にしたい?」と尋ねると「去年と同じ映画館」と即答。
私としても、一度経験している分、心の準備もできているので「じゃあそれで」という感じで場所選びがすぐに完了しました。
改めてVillage Cinemasのウェブサイトを見てみると、Kids Birthday Partyパッケージが新登場していました。
https://villagecinemas.com.au/functions/birthdays
パッケージプランを見ると、最少催行人数は10名。
うちは次女と長女を含めてあと8人招待すればOKです。
もし何人か欠席してもその分のポップコーンなどのお菓子は私と夫がもらえるからいいか、と少し期待していましたが、ありがたいことに全員参加となり、おこぼれはナシ(笑)。
予約の流れは少し独特で、Webフォームから問い合わせると、担当者からメールが届き、
最終的にBooking Codeが送られてきて予約完了、という形です。
ただ、ここはオーストラリア。
「本当に当日ちゃんと予約が通っているのだろうか…?」という一抹の不安を抱えつつ、
とりあえず信じて当日を迎えることにしました。
当日の流れと新しい発見
当日、映画館のCandy Bar(売店)で名前を伝え、あらかじめ記入しておいた参加者の希望ドリンクとアイスクリームのシートを渡しました。
支払いもこのタイミングで済ませます。
メールだけのやりとりだったので内心ドキドキしていましたが、無事に話が通っていたようで、スムーズに案内してもらえました。
今年は新しく個室のバースデーエリアが設けられていて、テーブルには焼きたてのマルゲリータピザが運ばれてきました。
食後には、会場側で用意してくれたアイスケーキでお誕生日をお祝いしました(ケーキの持ち込みは不可)。
上映時間になると、子どもたちはそれぞれポップコーンとチョコレート、ジュースの入ったボックスを手に映画館へ向かいました。
今回の映画は「How to Train Your Dragon(実写版)」で、Village Cinemasの子ども向けの特別な劇場「Vjunior」で観ました。
前回の記事でも紹介しましたが、VjuniorはVillage Cinemasの中でも、小さな子どもとその家族が安心して映画を楽しめるように工夫されたシアターで、音量や照明がやや控えめに設定されているほか、途中には10分ほどの休憩時間が設けられています。
また、劇場内には大きな滑り台やディスコスペースがあり、休憩中に体を動かしてリフレッシュできるのも特徴です。
すべてのVillage CinemasにVjuniorがあるわけではないので、訪れる前に確認しておくと安心です。
上映作品は最新作ではなく少し前の映画でしたが、子どもたちはそんなことをまったく気にしていない様子でした。
「この映画大好き!5回も見たことあるよ!」と嬉しそうに話す子もいて、むしろ、すでにお気に入りの作品をみんなで観られるこのスタイルのほうが、パーティとしては“外れがない”のかもしれません。
私はというと、途中休憩があったにも関わらず、映画の最中に3回もトイレに付き添うことになり、ストーリーの大部分を見逃してしまいました。
映画を終えて、いよいよお開きの時間。
パッケージの説明にロリーバッグが含まれているとあったので、それを帰り際に渡す「Goody Bag(おみやげ)」にすればちょうどいい、と思っていましたが、実際にはそのロリーバッグが映画の前にピザと一緒に配られてしまい、最後にゲストへ渡すものがなくなりゲストには手ぶらで帰ってもらうことに。
次女にはちょっと責められましたが、ごめんねと謝っておきました。
まあ、やっぱり何ごとも完璧には終えられないものですね。
オーストラリアの「子どもの誕生日文化」に感じるカルチャーショック

もう慣れてきましたが、日本人の感覚からすると、このオーストラリアの“子どもの誕生日文化”にはなかなかのカルチャーショックを感じます。
開催する側の親は、労力も金銭的なコントリビューション(負担)もかなりのものです。
一方で、招待された側の親もなかなか大変。
子どもが招待状をもらってきたら、まず参加・不参加の連絡を相手の親にし、さらに誕生日プレゼントを買いに走ります。もちろんプレゼント代は親持ちです。
今年も次女は8人のお友達からたくさんのプレゼントをもらって大満足。
私が子どもだったら、きっと羨ましくなるほど楽しいイベントです。
日本のように家族でささやかに祝うのも素敵ですが、子どもを通してオーストラリアの誕生日文化に触れられるのも、とても楽しい経験だと感じています。

