こんにちは メルファミライターのまきです。
メルファミ代表のクラーク伯子さんがSBSラジオ日本語放送にインタビューを受け、 2022年10月18日(火)に放送されました。こちらからお聞きいただけます。
ラジオ放送では伯子さんが「メルファミ」を立ち上げたいと思ったきっかけや今後のメルファミの活動内容について話しています。
今日の記事ではその内容を文章として皆さまにもシェアさせて頂きたいと思います。忙しくて音声で聞く時間がないよという方は、ぜひこちらの記事を読んでみて下さい。
子育て広場「メルファミ」を立ち上げる経緯は?
インタビューワー:文化の違い、価値観の違いを乗り越え、子育てを楽しむにはつながれる場が必要です。
今夜はメルボルンを拠点に活動するボランティア運営の活動サイト「メルボルン子育てひろばのメルファミ」の代表、クラーク伯子さんにお話しを伺いたいと思います。
伯子さん:メルファミは「メルボルン子育て広場」ということで、メルボルンの生活、
子育て、おでかけ情報などを発信しています。
当時、次女を出産後、私は産休中だったのですが、産休中にメル×ママというFacebookグループを立ち上げました。その時にグループ内での交流を通して「人と繋がることが大事だなあ〜」と感じました。
Facebookグループメル×ママは今も進行形で現在約750人のママさんが集まっています。
メルファミを立ち上げた経緯ですが、私自身が異国の地で子育てをしていて、やっぱり不安とか孤独っていうのをすごく感じちゃったんですね。
出産自体も、子育ても分からないことがいっぱいで、文化の違いというものを感じて日々過ごしていたんですよね。そんなところからですね。
きっかけは「あの時の自分と同じようなことを経験しているお母さんがいるんじゃないかな」というところから、全てがスタートした感じです。
インタビューワー:99年、15歳の時に、留学のために単独で豪学をしたのりこさん、これまで英語に不自由がなく、オーストラリアで生活を送ってきましたが、結婚し、 妊娠、出産を経験する中で文化の違いを今まで以上に感じるようになり、これまであまりつるむことがなかった日本人の友達を求めるようになったといいます。
伯子さん:初めての子育ては分からないことばかりでした。例えば赤ちゃんの寝かしつけの習慣などです。主人は協力的な姿勢ではありましたが、文化の違いもあり「オーストラリアではこういう風にするんだよ。」オーストラリア人のママが集まるプレイグループに参加していましたが、やはり同じように文化の違いは感じました。
その時にちょうど、日本語のプレイグループにも参加し始めたのですが、そこで日本人の子育てママに出会うことができて、同じ思いや経験をしてきたことを知りました。
先輩ママさんが「どうやって考えや文化の違いを乗り越えてきたか」などの体験談などを聞いて改めて「日本人とのつながり」の大切さに気づきました。
例えば、文化の違いですと、赤ちゃんの「寝かしつけ習慣について」です。長女が生まれてすぐ1時間おきに夜起きるようになった時に、日本だったら家族、川の字でみんなで寝るっていうことが、私自身も子どもの頃ありました。
それに対して、オーストラリアでは、生まれてすぐベビーベットで別の部屋で赤ちゃんを寝かせるのが普通。主人とはこういった日々の小さな問題での意見の食い違いがありました。
また、子どもが大きくなるにつれて、「どうやって日本語を学ばせるのだろう。」という声とかも生まれたり、後、日本語のそのプレイグループが「ママさんの集まりってどこでやっているんだろう」など。
やっぱり日本語っていうところに、日本の文化を伝えていきたいというのもあったんですけれども、自分自身は日本人であるという原点に戻ってきました。
キーワード「孤独感」が目立ったパンデミック時
2020年、メルボルンはコロナウイルスの感染者が増えたということで都市閉鎖(ロックダウン)になりました。その時に、孤独を感じているママが多かったのではないかと思いました。
都市閉鎖(ロックダウン中に)出産してもプレイグループや新生児ママグループに参加できなかったという方もいました。
私はパンデミックが始まってからオンラインでお茶会を何十回か開催させて頂いたのですが、「お茶会に来るとほっとする」という方とか、「しゃべれる場があるっていいよね」とかいう声も沢山頂きました。
そういう話を聞いてきて「孤独」というのがキーだったのではないかと思います。
一緒に学び成長する場作りをしたい!
インタビューワー:のりこさん自身、この活動をされる中、ご自身が学んだこととか、新しい発見っていうのはありましたか?
伯子さん: そうですね。私自身、フェイスブックをやっている時に「メル×ママを作ってくれてありがとう」とか「つながってくれてありがとう」という言葉を頂きました。
あの時、私自身も、自分はダメというか自己肯定感も高い方ではなかったと思います。
グループ作って、挑戦してもまたどうせダメかな。と思ったこともありますが、感謝の言葉を頂けると「「あ〜やってよかった。挑戦してよかった。」と思いますね。
メルファミでは、子育て中のママの学びも場や繋がりを大切にして一緒に成長できる環境を作っていきたいと思っています。
最後に、メルファミからのメッセージ
インタビュー:ありがとうございました。最後に何かメッセージがあればどうぞ!
伯子さん:「メルファミ」は親も子もありのままで支え合えるコミュニティ。「メルボルンで子育てできてよかったなあ」と思える家族をより多く増やしていけるような、きっかけになるようなサイトを目指しています。
子育ての不安とか、不安の解消、他のママさんとの出会いやつながり、
メルボルンは子育てイベントも多いですし、メルボルンは自然も多いです。自然豊かなメルボルンの魅力なども感じていただけたら嬉しいと思っています。
私達一同メルボルンの子育てライフが、少しでも楽に、少しでも楽しくなるように思っています。